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エラリイ・クイーンの傑作「エジプト十字架の秘密」!
やはり推理小説はクイーンを読む前と読んだ後では確実に読み方が変わってしまうように感じる。1つの些細な物証から間欠泉のようにあふれ出る論理の数々は素晴らしいとしかいいようがないです。

この先、犯人などのネタバレ含みます。


読者への挑戦状の本家本元となるエラリイ・クイーンに挑戦する前に有栖川有栖に鍛えられていたので、犯人 のアンドルー・ヴァンは言い当てる事はできました。真相は全く違いましたが。

一応最後のヨードチンキの証拠がない限りは読者は犯人を1人に絞れないとなっていましたが、トマス・ブラッドの殺人の時に無理くり1人に絞ってしまいました。

トマス・ブラッドは家族を外に出し、使用人たちに暇を与えました。でも、なぜか。それは誰かに会うためです。でもなんで人と会うために家の者を締め出すようなことをするのか。それは「誰に会ったか知られたくない」ためか「何を話しているか聞かれたくない」だと思いました。

この内、「何を話しているか聞かれたくない」という理由は部屋でこっそり話せば聞こえないだろうと思ったのでこの理由は無し。なのでブラッドは「誰に会ったか知られたくない」ために家のものを締め出しました。

次に、エラリイの推理によりブラッドは書斎で殺されたと分かりましたが、その右手にはチェッカーの駒が握られていました。つまり殺されるその時までブラッドは1人にせよ対戦にせよチェッカーをやっていた事になります。そしてブラッドはチェッカーをやっている所を後ろから殴り殺されました。この事と家には1人であったという事からブラッドは犯人には全く警戒をしていなかったという事になります。

この2点より「ブラッドは犯人に対して負の感情を持って会わなかった」が「誰会ったかは家の者に知られたくなかった」という事になります。この事により近辺に住む人達は容疑者から除外されると考えました。近辺に住む人達は「チェッカーをやる」という口実でもなんでも怪しまれずに家に堂々と呼び出す事ができたでしょうし、秘密の会話ぐらいはいくらでもできたと考えられるからです。

よって、犯人はブラッドの家に現れるのが家の者にとっては不自然となる人物となるので、容疑者は「アンドルー・ヴァン」「ハラークト」「メガラ」「スイフト」「ローメーン」「アイシャム」「ヴォーン」となります。エラリイ・クイーンの「意外な犯人」という路線を警戒はしましたがアイシャムとヴォーンは除外しました。メガラ、スイフトは多くの水夫と乗っていたので航海していたという嘘はつけないと考え除外。よって「アンドルー・ヴァン」「ハラークト」「ローメーン」の3人に絞れます。ブラッドがいがみ合っているハラークト、ローメーンを1人で家に親しげに招くとは考えずらいので犯人は「アンドルー・ヴァン」かなと考えました。

しかし、自分はアンドルー・ヴァンにもブラッドを殺す理由がないと考えたので第1の殺人の時にクロサックはアンドルー・ヴァンに入れ替わったと考えました。長年会っていなかったので兄弟はクロサックに入れ替わっている事に気づかなかった!と考えましたが無理がありましたね~。

ただ、「アンドルー・ヴァン」なる者が犯人であるとして始めから事件を見直していくと首無し死体やエラリイに発見させたメモが違った意味を持っていく事に気がつくのでこの犯人にはかなり自信がありました。なので、最後のヨードチンキの物証は全く推理しませんでした。

後、この作品の特徴にもなっている最後の大捕り物ですが、自分が一番ハラハラしたのは「全くあやしくないが故に意外な犯人」としてヤードリイ教授が犯人なのでは!と思ったからです。アンドルー・ヴァンが捕まった時はガッツポーズでしたね。ギリシャ棺の秘密であんな事になったので侮れませんね。

自分がエジプト十字架の秘密での名推理と感じたのはパイプに関するものです。始めから、電気の通っていない東屋の闇の中でパイプを吸って何をしていたのか?と感じていたので首を切ったのは東屋でも犯行現場はここではないのでは?と考えていましたが、犯行現場を誤魔化す理由が全く分からなかったので何かしらの理由を付けられ東屋に誘導されたのだろうと考えましたし、パイプがメガラのものだと分かってもその真意は全く分かりませんでした。

ここでのエラリイの推理は痺れました!まず、始めにパイプは犯行現場を誤魔化すためにあった。その理由は犯人は本当の犯行現場に見つかっては欲しくないものが、その証拠を隠滅することができなかったものがあるという推理です。なるほど!隠したくても隠せない証拠か~。

で、次にメガラの証言により、このパイプは名前つきのケースに入れられているという証言から、「一時的に犯行現場を東屋だと誤認させたい」と確かに推理できますが「普通の人はそんな事に意味はない!」とこの推理を取る事はないと思います。ここが名探偵と凡人の分かれ目なのでしょうね。ありえない事を除いていったら残ったものがいくらありえない事でもそれが真実、という有名すぎる言葉ですがこれを本当に実践できるかどうか。検事などはそんな事はありえないと考えますが、エラリイだけが確信を持ってこのありえなさそうな推理を支持します。

素晴らしいですね!この一連の論理的推理のダイナミクスは完璧です!!

チェッカーの推理はチェッカーを知らないのでよく分かりませんでした、、、
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