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おもしろいことをたくさんしたい
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本格ミステリが好きです。もちろん他のミステリーも好きです。もちろん本格ミステリーが他のミステリーよりも格が上だということはない。本格ミステリーでしか味わえないものがあるとは思います。

本格ミステリの定義は!などというなんとも味気ない議論があったりしますが、自分の中での本格ミステリの条件とは読者に対してフェアであるということだけです。すると次にじゃあ、何がフェアでアンフェアか !てな感じになってきますが、申し訳ないですがそこの答えはないです。自分がフェアだと感じればフェアだし、そうじゃなかったらアンフェアだし。ただ、アンフェアであろうが面白かったら読んで損した気分はしないし、フェアでもつまらなかったら何とも言えないし。

でも、推理の材料が全て読者に平等に与えられている。つまりは解決編を前にして真実が読者の前に晒されているという奇妙な状態。それでもなお解決編においては読者を驚かすことができるということに何か高い志を感じます。

なんというか材料は全てあなたの前にあります、これで何か面白いものができるでしょうかと問われる。材料を見渡して見ても全く意味の分からないものばかりで何か面白いものなどできるはずがない。問題として成立していないように見える。しかし、探偵が現れその目の前にある材料だけで驚愕のものを作り上げてしまう。その挑戦的な態度、鮮やかな手並みにとても惚れているように感じます。

目の前に解答はあった、なのに解答できなかった!という状況ほどしてやられた感が強いものがあるでしょうか。

エラリークイーンという探偵はいつも気取ってばかりで正直友達にはなれないなって感じますが、何故か憎めないのはそれはフェアだからだと思います。別に何も汚い手は使っていないし、裏で秘密裏に何か情報を得ているということもない。読者と同じ状況において1歩も2歩も前に行っているのだから仕方がないとなるのです。
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